ユーザーの作例投稿コーナー
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情報提供をいただいた横浜市のSuさんは、
ネットワークオーディオのシステムを構築するにあたって、
ネットワークHUBの電源品質が音質に与える影響の検証と実験を継続的に行ってらっしゃるようです。
HUBの改造なども行っているので、ネットワークオーディオに挑戦するときに参考になるのではないでしょうか。
以前の投稿はこちら
(2016.2)
横浜市のSuさんよりいただきました。
さて,私の計画は遅々として進まないのですが,寄り道をしていました.
10月に初めてユーザーの作例投稿コーナーに掲載していただいた,
HUB 用電源をケースに入れようとして,いろいろ勉強させていただきました.
HUB はNETGEAR GS105-300JPS(製造終了)なのですが,
電源と共に小さくまとめたいと考え,バラして基板だけをケースに入れようかと思いました.
そのとき基板に1412D という降圧型スイッチングコンバーターが乗っていることに気がつきました.

これを切り離して内部電源回路(3.3V)にLED.Reg2(+) で直接給電したところ,素晴らしい効果でした.
外部から12V をLED.Reg2(+) で供給しても,大きな効果があったのですが,こちらはそれを遙かに上回ります.
私が気にしている高域のヒステリックな音が出ることが格段に減りました.
コンバーターの出口のコイルと帰還用抵抗を外して,内部回路側の電解コンデンサーは ME-WG 220uFに交換しました.
これはやはり素晴らしい電解コンデンサーですね.

HUB の鉄ケースを外してしまうと,音の印象が良くありませんでしたので,
無理矢理丸ごとアルミケースに入れたため,窮屈すぎてめちゃくちゃです.
こんな実装は良くありませんね.

そのため,LED.Reg2(+) の高さまで圧迫を受けてLED を削ったりしてます.
ここでコンデンサーも背の低いものが必要になり,何種類か交換して衝撃を受けました.
こんなに音が変わるとは思っていませんでした.
チップコンデンサ(PMLCAP)を選びました.なかなか良いコンデンサだと.
最初HUB の規格から2A用としてトランジスタを 2SC3709としたのですが,
実際に音楽を聴いている時には 250mA程度しか流れておらず,試しにこの音楽用HUB にPCを接続して,
回線速度テストで 600Mbps程度の負荷を掛けてみましたが,470mA で済んでいました.
24bit 96KHz のストリームでも100Mbps で間に合うそうなので1A仕様として,2SC3422 で作り直してみました.
アリス様が出来るだけ小さいトランジスターを使った方が良いですよとお勧めしている訳が分かりました.
表現が難しいですが,まとめて言ってしまえば繊細感の違いでしょうか.
電圧調整用のVRも固定抵抗に変更してみて,なるほどと思いました.
どこか,くすんだような音が出ていたことが分かりました.
貴重な情報を公開していただきまして,ありがとうございます.
お陰様で,とても滑らかで繊細な音を得ることが出来ました.

内部回路に定電圧電源が直接繋がるためか,部品の違いの影響が非常に大きく感じます.電源は奥深いものだなと思いました.
(以下、編者による記述)
高密度な実装ですね。ケースに大きな角穴をあけたり、ネジ穴に皿ネジの面取り加工をしてあったりと手が込んでいます。
多くの実験なども含め、ここまで仕上げるのは大変だったのではないかと思います。
貴重な情報提供をありがとうございます。
デジタル回路やデジタル伝送系における電源の影響は、やはり、かなり大きいようですね。