Tripath(トライパス) TA2020-020初段直結化 DCアンプ・スペシャル の巻き

※入力のカップリングコンデンサーを排除し、入力から出力まで直結化されたDCアンプになってます。

その1

 

アリス  「こんにちはー、みみずく先生ー。」

みみずく 「やあ、アリス、いらっしゃい。ちょうど今、お茶が入ったところだよ。飲まないかい?」

アリス  「ありがとうございます。いただきまーす♪」

みみずく 「ちょっとすっぱいだろ?」

アリス  「あ、ほーんと。でも、それがおいしいですね。それにキレイな色のお茶ですね。」

みみずく 「ハイビスカス・ティーだよ。最近、太陽に当たっていないせいか、こういうお茶を飲みたくなる。」

アリス  「みみずく先生にはぴったりかもしれませんね。研究室にこもりっぱなしなんですか?」

みみずく 「私にしては珍しく、新製品の完成に入れ込んでいるのさ。」

アリス  「みみずく先生はナマケモノだけど、やり始めるととことんって人ですものね。あ、ほめてるんです。」

みみずく 「ナマケモノであることは否定できないな。ところで、その荷物は?」

アリス  「今日はこれを観てもらおうと思って…。」

みみずく 「あ、Tripath(トライパス)のアンプじゃないか。」

アリス  「あれ?ご存知でしたか。やっぱり。」

みみずく 「高音質で有名なアンプのICだからね。一時は多くのオーディオメーカーの製品に採用された。
      特許関係でいろいろ揉め事があったらしくて、トライパス社自体はとっくの前に倒産しちゃったけどね。」

アリス  「それは残念ですね。」

みみずく 「これは、TA2020-020を使ったキットだね。へぇー、まだ売ってるんだ。」

アリス  「まだ売っているらしいですね。わたしはお友達がストックしていたのを分けてもらいました。
      お友達には換わりにとっておきのエフェクターのキットをあげました。」

みみずく 「アリスもだんだんマニアっぽくなってきたね。」

アリス  「あたしなんてまだまだですよ。
      その人はキーボードを弾くんですが、収集癖があるらしくって機材やら部品やら売るほど持ってるんです。
      集めること自体が楽しいって言ってましたよ。
      動かないオシロスコープなんて何に使うのかしら?」

みみずく 「ははは、そりゃマニアさんだね。いい部品を持っていたらこんど譲ってもらおうかな。」

アリス  「交換も好きみたいだから喜ぶかもしれませんよー。」

みみずく 「ところで、そのトライパスはアリスが組み立てたのかい?」

アリス  「はい、わりと簡単ですよ。あたしでも一発で音が出たもの。」

みみずく 「そりゃよかった。音はどう?」

アリス  「こんなに簡単なアンプで、ずいぶんいい音が出るのねって驚いてます。
      メリハリがあってはっきりした音。
      今まで使っていたコンポのアンプよりずっといいと思います。
      ネットでの評判どおりでした。」

みみずく 「自分で造ったものがいい音出してくれると嬉しいんだよな。
      自作の醍醐味だろうね。」

アリス  「堂々と自画自賛しちゃいます。」

みみずく 「トライパスで自作の世界に入った人はとても多いと思うよ。
      そういった意味で、トライパスのキットにはとても大きな意義があったんじゃないかな。」

アリス  「ところで、そこでご相談があります、みみずく先生。」

みみずく 「お、やっと本題というわけだね。
      どんな相談だい、アリス?」

アリス  「そのキーボーディストの人の意見を参考にしながら、トライパスのキットをいろいろと改造してみたんです。
      ネットの情報も参考にして。」

みみずく 「うんうん。」

アリス  「それで、ちょっと行き詰っちゃって…」

みみずく 「と、いうと?」

アリス  「改造といっても、ほとんどが部品を交換してるだけなんですが、抵抗とコンデンサーですね、
      それでも多少の効果はありました。」

みみずく 「ふむふむ。」

アリス  「ただ、いくらやっても、それほど大きな違いは無いように思うの。
      ちなみに入力のカップリングコンデンサーは500円と6000円のもので全く違いがわからなくって。
      キーボディストの彼は違いがあるって言ってましたけど。」

みみずく 「まぁ、音の好みは主観だからね。」

アリス  「きっと、トライパスはもっといい音がしそうって感じたので、そう話したら、
      根本的な仕組みを理解していないから自分には部品の交換以上のことができないって言われました。
      もちろん、あたしにもさっぱりです。
      それで、みみずく先生のことを話したら相談してみようってことになったんです。」

みみずく 「なるほどねー。」

アリス  「一緒に考えてくれたら、とっても感謝します。」

みみずく 「まぁ、テーマとしては面白そうだね。
      じゃあ、ちょっとやってみようか。」

アリス  「わーい、ありがとうございます♪
      どれだけトライパスの音がよくなるか楽しみです♪」

みみずく 「というわけで、次回までにトライパスTA2020-020のデータシートを読んでくるように。」

アリス  「はい♪頑張りまーす♪」

 

その2へ≫

トップページへ