【 実装例と製作の手引き 】
アリス 「実際にALP−mkIIを組み立てながら一例を説明しましょう。
この例ではラインプリアンプをつくります。
いろんな実験に使うことが目的なので余計なパーツが載っているところもありますが、
充分に参考になると思います。」
(イ)基板を用意し、パーツリストと基板上の部品番号表記などを一通り照らし合わせます。
基本的には背の低いパーツから取り付けるのがセオリーです。
(ロ)先に電源ラインをワイヤリングしましょう。後でやるのはきっと大変です。
写真は基板裏からで、図は基板表から見ています。
→組み立ててから思いましたが、順番を変えたほうが楽かもしれません。
(ロ)と(ヘ)を後回しにして、最後に(ロ)→(ヘ)の順で組み立てることもお勧めです。
(ハ)ICソケットとトランジスターソケットを実装しましょう。
トランジスターソケットは丸ピンソケットをカッターナイフなどで切断して使用します。
(二)ディスクリート初段回路の有効無効を切り替えるスイッチを実装しました。
実験効率を考えてスイッチにしましたが、ここはジャンパーポストでも大丈夫です。
トリム用の半固定抵抗器はこのタイミングで実装するのが楽だと思います。
(ホ)ジャンパーポストを実装しました。
実験がやり易いように入力インピーダンス調整部と各レギュレーターの取り付け箇所をソケットにしています。
(ヘ)音声信号の入出力と電源入力にターミナルブロックを実装しました。
バランス入力に対応できるように音声入力には3端子のターミナルブロックを使いました。
アンバランス入力専用の場合は2端子のターミナルブロックを使うと良いでしょう。
(ト)パスコン(デカップリングコンデンサー)を実装しました。彩りが良く見栄えがしますね。
(チ)こまごましたパーツを実装していきます。必要なジャンパーピンも取り付けました。
(リ)電力抵抗には高価なDALEのNS-2Bを奢ってしまいました。もちろん普通の金属皮膜抵抗で充分です。
(ヌ)ケミコン(電解コンデンサー)を実装すると急に立派になります。これでレギュレーター以外は完成です。
(ル)稼働実験のために三端子レギュレーターをソケット実装したところです。
向こう側から撮ってみました。
(ヲ)Regシリーズ各種をソケット実装したところです。どんな音がするでしょう?